榧場勇太
北海道三笠市本町の道道岩見沢桂沢線で11月、陥没した穴に車が転落して3人が重軽傷を負った事故で、7年前もほぼ同じ場所で路面が沈み、道が空洞の存在を把握していたことが3日分かった。道は当時、原因の調査を行わないまま空洞を埋め戻していた。
道によると2014年3月、パトロール中に路面沈下を発見し、舗装の下を調べたところ、深さ2・1メートル、幅1・2メートル、長さ1・9メートルの空洞が見つかった。
道は空洞を砂利などで埋め戻し、鉄板を設置して補強。約5カ月後に調べたところ陥没などはなかったため、鉄板を除去して舗装を元に戻した。空洞が発生した原因は調査しなかった。
今年11月の事故後の道の調査では、現場の地下12メートル付近に古いコンクリート製排水管があり、そこへ土砂が流れ込んで陥没が発生した可能性がある。排水管はかつて炭鉱で使用されたとみられている。(榧場勇太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル